三重テレビ『ゲンキみえ生き活きレポート』2022年10月16日放送

志摩市大王町で、子育て中の母親たちが運営する、子ども用品のリユースステーション『YOTTECO』!
代表の秀森さんが2019年に立ち上げた、育児の悩み相談などを行う子育てサロンが始まりとなり、昨年10月に、活動拠点兼店舗としてオープン!
使わなくなった洋服やおもちゃ、絵本などの子ども用品を無償で引き取り、次に必要とする人に繋ぎ、伊勢志摩を中心とした地域の子育て中のお父さん、お母さんたちの交流の場所ともなっています!

今回は白亜の灯台『大王埼灯台』で有名な、大王町波切で活躍している、子育て中のママさんたちの取り組みを紹介します。
それが『子ども用品リユースステーション「YOTTECO(よってこ)」』です。
とても目立つ建物ですね!

 

すごい!
子どものおもちゃが並んでいて、子どものお洋服もたくさんあります。
サイズ展開も豊富です!

 

『YOTTECO』代表の秀森美久さんに、ここの仕組みについてお聞きしました。

「『YOTTECO』は、服やおもちゃ、絵本等、使わなくなった子ども用品を引き取って必要とする人に繋げるリユースステーションです。
持ち込みも、引き取りも共に基本は無料です。
ご協力頂ける方はこれだけの金額でもらえて良かったなっていうくらいの金額を、募金箱にいただいています。
そのお金を運営費として使わせていただいているということです」

子どもの服はすぐにサイズアウトしてしまうので、ありがたいですね!

 

それでは店内をご案内。

アウターは状態もよく、かなり幅広くサイズもあります。
また、木でできたおもちゃは意外と高価なもの。
こうしてリユースできるとありがたいですね。

 

新生児の肌着は何着も必要です。
そしてメリー!
寝返りを打つか打たないかの、ほんの一瞬、数ヶ月しか使わないおもちゃです。

「寄付してくれる方や利用する方の中心は子育て真っ最中のお父さん、お母さん。
子育てが一段落し、昔使っていた物を持ち込む人も多いですね」

と、秀森さん。

 

『YOTTECO』は、2019年、子育てサロンからスタート。
現在、2人のお子さんの子育てに奮闘する秀森さんが仲間を集い、ママ友同士の情報交換から始まりました。
子供用品のリユース事業は、去年の3月から。
公民館等を借りて、不用品の交換会としてスタート。
そして去年10月に、現在の場所を借りて、『YOTTECO(よってこ)』としてオープンしました。
近隣の市町はもちろん、情報を聞きつけて県外から訪れる人もいるそうです。

 

この日は月最後の営業日ということで、メンバーのみなさんが集まり、シフトの調整。

「メンバーは現在7人です。
だいたい1日、2人から3人で運営しています。
この日は私出られるわ、という日を調整し合って決めています」

と、秀森さん。

 

「子どもは今、2歳3ヶ月です」

と、奥本絵梨香さん。

「この子は1歳4ヵ月です。
上に4歳の子がいます。
みなさん子育てされてる方だから、おもちゃを持って来てくれたりとか、子どもを見てくれていて、本当に働きやすくさせてもらってます」

と、天満わかばさん。

 


「10歳と7歳、2人の子どもがいます。
私自身、慣れない土地での子育てがやっぱり大変なこともありましたので、志摩で子育てしている方の役にたてると嬉しいなと思いつつお手伝いしています。
いろんな方と交流を持てるというのが、嬉しいところです」

と、西尾千枝さん。

「10歳、小学校5年生の子どもがいます」

晝川紗代子さん。

「4歳と、3歳と1歳の3人です」

三尾理菜さん。

 

開店時間。
この日も朝からたくさんのお母さんたちがやって来ました。
基本、商品の引き取りは無料。
持ち込みのみでも、持ち帰りのみでも、大歓迎。
子供用品を地域で循環する、お母さんだけでなく、環境にもやさしい取り組みです。

 

こちらのお母さん、ずいぶん沢山持ってきてくれました!

「子どもの服と、あとタオルとか。
捨てるにもったいないですし、もらっていただけるとありがたいです」

 

利用者さんにもお話を聞きました。

「よく来させてもらっています。
小さい子の物って一瞬しか使えないし、いい値段したりしますよね。
使ってみないと合っているかどうかもわからないので、なかなか手が出せません。
でも、譲ってもらって家で使ってみることができると、とても助かりますし、自分も使い終わったら持ってくると家片付くし、使ってもらえたら嬉しいし、通わせてもらってます」

「今日、初めて来ました。
知らなくて、誘ってもらいました。
いろいろな物が置いてあって、すごい魅力的です!」

 

引き取らせていただいたものは大切な思い出がつまったもの。
出来る限りキレイにして、次に手にする人に繋ぎます。
スタッフのお母さんたちは、お客さんがいない時間も、作業に追われます。

「寄付で寄せて頂いた服は分類して、シーズンオフのものは箱に詰めます。
サイズ分類をして、シミとか解れとかも軽くチェックしてます。
毛玉がったらコロコロしたりとか。
で、本とかおもちゃとかでしたら一応軽く消毒とかして拭いてキレイな状態にして並べます。
ここで、いろいろな交流が生まれているのを感じます。
遊びに来てくれたお母さん同士が、あっ!あそこで会いましたよね、みたいなことがあったり。
いろいろと広がっているなと感じます」

と、晝川さん。

 

「もらっていった物を、使っています!っていうのを直で言ってもらえた時とか、すごく嬉しいと思います」

と、三尾さん。

「寄付していただいたおもちゃが、誰かの所に行って、また戻ってきて、またそれを違う人が持って行くっていう…一つのおもちゃがいろんな子どもに使ってもらえることで、とても幸せな気持ちになります」

と、奥本さん。

 

「『こんなお店があって良かった』という言う声や、『もっと早くあれば良かったのに』という声も良く聞きます。
『ここがあって良かった』という方がいらっしゃる限り、そういう連鎖が繋がっていくように頑張りたいですし、この形にこだわることなく、その時その時で必要とされていることをみんなで考えながらアップデートしていけるような組織であれたらいいなと思います。

一番今欲しいのは、室内公園。
YOTTECOのようなリユースステーションや、子ども食堂など、子育てに関することをいろいろ含めた複合施設ができるといいな、と思っています」

と、秀森さん。

子育て中のお父さんお母さん!
是非一度、『YOTTECO』をのぞいてみてはいかがですか!